石鯛の小型魚をサンバソウと呼ぶ。和歌山北部や淡路島の地方名はハス。
文楽や歌舞伎の演目に〝三番叟〟があるが、伝統芸能が漁業や農業に深く
関わってきたことを考えると、あの縞々模様の石鯛が可愛らしく戯れ合う
様を踊りに表現したように思えてならない。
日本発祥の淡路島・由良沖では12月から1月にかけてがサンバソウの最盛期。
10日ほど熟成させた刺身は、この世のものとは思えない美味さという。
12月中旬、由良港の清花丸さんでハス釣りにチャレンジした。
生きたウタセエビを鈎に刺し、ゆっくりと誘う。震えるようなアタリがあって、
すかさずアワセを入れると竿先が絞り込まれた。なかなかの好ファイターだ。
締めた後は海水氷に浸して持ち帰る。背びれはハサミで切り落とす。
ウロコを引き、エラと内臓を取り除いて、真空パック。
船長が勧める10日間、冷蔵庫で熟成させた。
包丁を入れると脂でギトギト。
3枚に下ろし、腹はそぎ造り、背はひら造りに。 やばい、グビリがとまらない💦




Comments