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熟成サンバソウ

更新日:1月29日

石鯛の小型魚をサンバソウと呼ぶ。和歌山北部や淡路島の地方名はハス。


文楽や歌舞伎の演目に〝三番叟〟があるが、伝統芸能が漁業や農業に深く

関わってきたことを考えると、あの縞々模様の石鯛が可愛らしく戯れ合う

様を踊りに表現したように思えてならない。


日本発祥の淡路島・由良沖では12月から1月にかけてがサンバソウの最盛期。

10日ほど熟成させた刺身は、この世のものとは思えない美味さという。


12月中旬、由良港の清花丸さんでハス釣りにチャレンジした。

生きたウタセエビを鈎に刺し、ゆっくりと誘う。震えるようなアタリがあって、

すかさずアワセを入れると竿先が絞り込まれた。なかなかの好ファイターだ。


締めた後は海水氷に浸して持ち帰る。背びれはハサミで切り落とす。

ウロコを引き、エラと内臓を取り除いて、真空パック。

船長が勧める10日間、冷蔵庫で熟成させた。


包丁を入れると脂でギトギト。

3枚に下ろし、腹はそぎ造り、背はひら造りに。 やばい、グビリがとまらない💦



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